1.初めに
こんばんは。しゅんぱちです。いよいよ、この連載も今回を含め残すところあと2回。
完成まで、引き続き頑張っていきます。それでは今回も楽しんでいきましょう。
2.フロントフォークの塗装
フロントフォークはバイクパーツで目立つ部分です。金属色を使うことが多いので、丁寧に仕上げてみましょう。
ブラックサーフェイサーを吹いた後で主にパーティングラインを処理した部分をチェックしてください。キズが目立つならば、前回の作業と同様に仕上げ用のヤスリでキズを消します。
ここの下地処理を丁寧に行わないとメイン塗装のメタリック色でヤスリキズが浮いて見えてきますので、ご注意を!
仕上げが終わったら下部のブレーキキャリパー周辺を「セミグロスブラック」で塗装してしまいます。
また画像の囲んだ部分は説明書では指定されていませんが、ヘッドライトステー(三角部分)がフレームやタンク等と同じバナナイエローなのでマスキングをして塗分けに備えます。
画像では下地がブラックになっていますが、ホワイトサーフェイサーを塗ってください。その後はキャメルイエローを2.3回に分けて塗装します。
ステー部分を塗り終えたらマスキングをして、今度はアウターチューブの部分にゴールドを塗装します。缶スプレーで行う場合は少しずつ吹くのではなく、思い切って吹きましょう。
ただし過剰に吹き付けてしまうと垂れてしまい画像のように乾燥後にシワが出来て凸凹になるので注意!こうなれば失敗です。
(自信がない時は、別なものに試し吹きをしてから本場へ挑んでください。)
シルバーやゴールドといったメタリック色は普通の顔料と違い、失敗のリカバリーが基本的に困難と考えた方が無難です。
例えばホコリが付いてその部分をヤスリで除去して再塗装しても、ヤスリを削った跡は残ります。エアブラシを使用した時にリカバリー可能な場合もありますが、稀なケースです。
なので、今回の場合は画像のように色を剥がして再塗装です。
ゴールドを再塗装して、その上にクリアーイエローを吹きました。説明書では重ね塗りでクリアーオレンジ指定になっていますが実車に近い色にするにはクリアーイエローの方が良いでしょう。
ちなみに、下地の色によって上塗りした色がどれだけ影響するのか?画像を見れば分かりやすいかと思います。
さて今更になって恐縮ですが塗装中にイエロー部分が欠けた等の、リタッチ程度の修正が必要になった時の対処です。似たような色で修正するよりも、そのまま使用した色で修正した方がベストです。ただ缶スプレーの色を使うにはどうすればいいのか?
やり方は以下の通り。色が入っていない空瓶が模型店で売っているので購入してください。それに缶スプレーの色を入れます。画像をご覧になれば分かると思いますが、ビン中に向けて噴射します。多少塗料が飛び散るので、ティッシュペーパー等で噴射口の周りを囲んでください。
ある程度ビンに入れたら、直ぐにふたをしないで開けておいてください。噴射直後はガスが混ざっている状態なので、ガスを抜くためにしばらくの間は放置です。
しばらく置いた後、そのまま筆で修正箇所にリタッチすればOK。なお筆に付いた色は「うすめ液(シンナー)」で落としてください。また作業時は必ずマスクを付けましょう。
ブレーキキャリパー周辺です。ここも特に指示は書いていませんがボルトの所にシルバーを塗ると良いアクセントになります。画像を参考にして下さい。
さあフロントフォークも完成間近ですが、ここで・・・+αポイント!! です。
インナーチューブの所ですがここは塗装ではなく、また「ミラーフィニッシュシート」を使ってみましょう!
インナーチューブの長さにカットして巻いていきます。巻き始めと終わりの境目は、パーツを付けた時に目立たないところがベスト。私は「内側の斜め後ろ」から始めています。
シワや気泡が入らないように、シートを伸ばしつつ綿棒で撫でながら押し当てます。
巻き始めの部分に重ねた後、デザインナイフで余分な所を慎重にカットします。
これでフロントフォークは完成。これだけでも見栄えはかなり変わります。
以前は金属パイプを加工したり洋白板を巻いたり試行錯誤しましたがミラーフィニッシュシートの登場でハードルはかなり下がったと思います。お試しあれ!
3.フロント部分の組み付け
さて、それ以外の部分をドンドン進めましょう!
トップブリッジとメーターです。トップブリッジは塗り分けた後、メーターを接着しました。またデカールは、メーターが2種類の選択式、トップブリッジはキーシリンダーです。
メーター部分は、若干外周が湾曲していますが綿棒を使って中心部から円を描くようにして水分を除去し、最後に外周を馴染ませれば難なく貼れるはずです。貼る向きに注意して下さい。
キーシリンダーのデカールも貼り終えて完了。キーシリンダーも向きに注意して貼ってください。
デカールが乾燥したら、フロントフォークの向きやフェンダーの角度に注意しながら組み付けていきます。
接着剤が完全に乾燥したことを確認してから、次のパーツを付けるように。この辺から完成を焦るあまり、乾かないうちにドンドン付けてしまいがちになるので慎重に確実に作業をしましょう。
カバーを付ける時の接着剤は、画像の部分に付けると良いでしょう。
説明書に沿ってフロントをフレームに組んで行きます。ビスの閉め過ぎに注意して下さい。
いや~、さすがにタイヤが2つ揃えばバイクになって来ましたね(笑)
フロントを組んだらハンドルバーの取り付けです。接着剤がはみ出ないように注意して固定してください。
ハンドルグリップ周辺パーツです。ブラックサーフェイサーを吹いた後、ブレーキレバー、クラッチレバーを筆塗りしました。GSIクレオスの「メッキシルバーNEXT」を使用すると質感が増します。またグリップエンドは塗装指示が無いのですが、ここも塗ると実車同様になります。
また内側の一部のボタン類も指示は出ていませんが、それぞれ塗分けると更に良いでしょう。
グリップをハンドルバーへ取り付けます。奥までしっかり入れましょう。
4.配線の取り付け
配線の取り付けに入ります。説明書でも書かれていますが、ここでは実際に取り付けた画像を載せるので参考にしてみて下さい。
それぞれの配線の長さも、説明書内に実寸サイズで載っているのでそれを参考にしてキット付属のゴムホースをカットしてください。
「a」の部分はフロントブレーキのオイルラインです。フレーム側の突起に上手くホースが入らなければ突起の塗膜部分を下地が出るまで削って対処してください。
また塗膜の厚みによっては、接着剤を付けなくても固定できる場合があるのでしっかりと付いた時は不要、緩い時は接着剤を付けて固定してください。
「b」はクラッチケーブルです。エンジン側に付ける時、若干スペースが窮屈なので注意してください。
「c」「d」はスロットルケーブルです。それぞれの取り付け位置に注意してホースを繋いでください。
「e」はフロントブレーキのオイルラインのバイパス部分です。先にフロントのアンダーステム側の部分にホースを付けてから、その後にフレーム側に付けた方が、比較的楽だと思います。
「f」もフロントブレーキラインです。ここも「e」と同じように、先にフロント側からホースを付けた方が良いでしょう。差し込んだら・・・
ちょっと大変ですが、反対側のホースを画像のように中にくぐらせます。
「h」「i」「j」ともにリアブレーキのオイルラインです。「h」の部分は取り付け位置を変えましたが、問題なく付きます。
以上、配線の取り付けでした。
5.ステップ部分、マフラーの取り付け
ステップは特に言うことはありませんが取り付け時、左右の角度を意識して付けて下さい。前後から見た時に、なるべく水平に。
上から見た時の角度もチェックしてください。これでステップの取り付けのチェックは完了です。
ヘッドライトは接着剤無しで取り付け可能。もうこの段階で、ほぼバイクです(笑)
6.マフラーの取り付け
さてマフラーを付けて行きます。とはいえ、難しいことは何もないですね。
強いて言うなら、ボルトの部分をメッキシルバーで筆塗りにしたことくらいです。デカール指定になっていますが、塗装した方が楽で早い気もしますが・・・ここをどうするかは製作者次第です。
マフラーを取り付ける時は、画像の部分をしっかりと接着して固定し完全に付いたら後半部分を付けると良いでしょう。
マフラー後半部分のパーツは前回でもお話しした通りメッキのカバーパーツは後付けにした方が、キズが付かないと思います。
そして!次回はいよいよ最終回、そしてモンキー125の完成です。
もう少しだけお付き合いください。それでは、また次回。
最終回はこちら↓