1.はじめに
こんばんは、しゅんぱちです。前回からタミヤのモンキー塗装編が始まりました。
今回は+αポイントとして紹介するべきか迷った点もあるのですが、やっぱり実際のモンキーにより近づけるためにも紹介しておきたい。そんな+αポイントを掲載しています。ぜひ実車に近づける楽しさを、味わっていただければと思います。
2.デカール貼りとエンジンの組み立て
次の工程、エンジンに入ります。前回のフレームの最後に少し触れていますが、今回はデカール貼りを詳しくご紹介します。
こちらは塗装を終えたエンジンの画像です。下地にはブラックサーフェイサーを吹いて、その上にシルバーを上塗りしました。
使用したシルバーはタミヤの「シルバーリーフ」です。今回のモンキー125のシルバー指定のパーツは、全てこの色で塗装しています。粒子も細かく、金属っぽい発色をしてくれるのでおススメですね。
スロットルケーブルが繋がるこのパーツはブラックサーフェイサーの下地をそのままに、エナメルの「クロームシルバー」を筆塗りしました。
エンジン本体にもブラックの塗分けがあるので、説明書で確認して忘れずに塗装してください。その後、メッキパーツを除く他の全てのエンジンパーツは付けました
さて、ここからデカールを貼っていきます。デカールは「水転写デカール」とも言い、その名の通り水に浸けてから貼るシールです。メリットとして、水を含んでいる間はデカールを動かすことが出来るので普通のシールに比べて位置決めが容易であるということです。
画像に見られる上のツールですが、私が普段使っているものです。左のグリーンのビンは「マークソフター」と言って「デカールの軟化剤」です。塗布することでデカールが柔らかくなり曲面や凸凹など密着しづらい場所に馴染ませて貼ることが出来ます。
ただし、そのデカールの質によっては収縮しやすく簡単にシワシワになるので見極めるには、ある程度の経験が必要です。なお今回のモンキー125では使用していないのでご安心ください(笑)
右のブルーのビンは「マークセッター」と言って「デカールの接着剤」です。デカールを貼る場所に塗布することで、より強固に密着します。またGSIクレオスのマークセッターは軟化剤も入っているので、軟化させつつ確実に貼ることが出来ます。
軟化剤の強さはマークソフターほど強くはないものの、長時間放置すると軟化の度を越えてしまうので注意です。
ハサミ、またはカッターナイフで使用する分、丁寧に切ってください。その際に、他のデカールごと切ってしまわないように。
文字の周りに見られる透明の余白部分は「ニス」と言いますが出来ればここも丁寧にカットすれば、貼った後の見栄えが違います。
絶対にやれとは言いませんが、ある程度慣れてきたら試してみて下さい。
とりあえず今回は定規で固定して文字まで切らないよう注意しつつ「ニス」部分をカットしました。(他のカットしづらい曲面や複雑なものは、そのまま切りっぱなしです。)
切ったら水に浸けます。(ぬるま湯なら尚OK!)極端に古いデカールでもない限り、大体10~30秒で台紙から剥がれます。
長時間水に浸け過ぎた場合、デカールの台紙が水の中で勝手に剥がれてしまいますがその際にデカール糊が徐々に取れてしまうので浸け過ぎないように注意して下さい!
画像のように台紙から簡単にスライドで剥がせたらOK。もし簡単にスライド出来ずに動かなかった場合は、まだ早いので再び水に浸けましょう。
この際にピンセットでデカールを破かないように、注意して扱ってください。
指定場所にデカールを貼ります。ある程度、水分を残した状態で位置決めをしてください。
塗装したパーツは表面が傷つきやすくなるので、デカールを動かす時は爪楊枝を使うと便利です。位置を決めている時にデカールが動かしづらくなった場合は、水分を少し足してください。
位置が決まったら布などで水分を取ります。端の方から徐々に水分を追い出す感じで、軽く押しながら。強く押しすぎるとズレるので、その時は再び水分を足して位置決めをしてください。
貼り終えた画像です。これで完了!この調子で他の部分も貼っていきます。
・・・少し角度がズレたかなぁ。後で直そう。
反対側も同じように作業をしていきます。デカールを貼り終えた後は、最低1日は乾燥させましょう。
貼り終えて乾燥したらメッキパーツを付けます。この時に使用する接着剤は・・・
上の画像の「ハイグレード模型用セメダイン」がおススメです。万が一、接着剤がはみ出したとしても除去が可能という優れもの。メッキパーツはもちろん、クリアーパーツで主に使用するので一つは持っておきましょう。
奥まった所にデカールを貼る時は、先が細い綿棒で作業をすると良いでしょう。水分を取る時は優しく押してください。
たまに強く押し込んだ時に、綿棒の繊維に引っかかってデカールが取れる場合があるのでご注意ください。
矢印の部分も忘れずに貼りましょう。ということで、デカールに関する作業の詳細は以上です。慣れてくると、デカール貼りが楽しい作業になってきますよ。私だけか!?(笑)
エンジンの完成画像です。塗装をすると素材がプラスチックに見えないですね。
3.エンジンをフレームに付ける
前回完成したフレームにエンジンを取り付けます。塗膜が厚くなったせいで、勘合部分が仮組みの時より収まりづらくなっていると思いますが説明書通りにやれば確実にハマるので焦らないように。
どうしても収まらない時は、勘合部分の塗膜を少し削ってください。
フレームにエンジンを取り付けました。ビスの閉め過ぎには十分に注意して下さい。
4.リアフェンダーの組み立て
メッキパーツのフェンダー部分のデカールを忘れずに貼りましょう。
ナンバープレートのデカールは二種類用意されているので、お好みで選んで貼ってください。私は「Monkey」版を選択しました。
続いてリフレクターですが(リフレクターはクリアーレッドを塗装した画面左のパーツです)
ここで久々の +αポイント!! です。
説明書ではフェンダーの取り付け部分に「シルバー塗装」の指示になっていますが、ここを塗らずに、かつ実車のように魅せる方法があります。
メッキの修正時に使用した「ミラーフィニッシュシート」これをリフレクターのクリアーパーツの裏側に貼るだけ!
接着面に付く接着剤は「ミラーフィニッシュシート」を貼ったことで目立たなくなるので更にお得なディテールアップです。
なお、このリフレクター部分にはデカール貼りの指定がありますが、この製作編では貼らずに進めていきます。
テールフェンダーのパーツを全て付けた画像です。接着剤をうまく使い分けて、全体が曲がらないように確実に組んでください。メッキパーツのウインカーに付けるクリアーパーツは「ハイグレード模型用セメダイン」がおススメです。
説明書に従い、フレームにリアフェンダーをビス止めします。取り付け後の形は画像を参考にしてください。リアフェンダーは以上です。
5.スイングアーム周辺の組み立て
ホイールはブラックサーフェイサーを下地にシルバーリーフを塗装。
説明書に指示は書いていませんがエアバルブの真ん中の部分を、エナメルの「ゴールドリーフ」で筆塗りすると、より実車と同じになるのでちょっとしたアクセントになります。
スイングアームの「チェーンアジャスター」の所は筆塗りでシルバーを。右側のアーム上の黒く塗られている所はリアブレーキホースが繋がる部分です。丁寧に塗分けましょう。
さて「リアブレーキ キャリパー」ですが若干、私を悩ませた部分でもあります。
「え?どうしたの?」
という声が聞こえそうですが(笑)
画像で記されているブレーキホースを取り付ける部分キットでは横向きになっているのですが・・・
ここまで精密に作られたキットでしたが、何故かこの部分が実車と異なる・・・私の中での葛藤の始まりです(笑)
初心者向けの内容だからスルーすることも考えましたが、既に部分的に別のやり方を紹介しているし・・・う~ん・・・どうする!?
ということで +αポイント!! にしましょう!やるか!やっちゃおう!
0.5㎜で画像の所に穴を開けます。貫通しないように注意しつつ。
穴を開けたところに0.5㎜の洋白線を接着して終了です。なお横向きだった突起部分はカットして、筆塗りでリタッチしました。
とても簡単な内容でしたが、ここは、やってもやらなくても良いです。はっきり言って製作者の自己満足なので、ここを変えるかどうかはあなた次第です。
ただ覚えておくと改造した時に頻繁に行う作業なので、後々便利ですよ。(言い訳!?)
ブラックサーフェイサーを吹いた後、基本処理を行った面は、画像のように多少は傷が残り目立つ場合があります。番数の高いヤスリで面をならして、もう一度ブラックサーフェイサーを吹きます。
すると上手く処理をすれば、画像のように2回目で面がキレイになります。ヤスリをかけた面は全てチェックしてみて下さい。
チェーンや他の部分については、特に書くことが無いので割愛します。塗分けが終われば、後は組むだけ。
スイングアームは以上です。
6.リアサスペンション
リアサスペンションのスプリング部分は金属製になっています。説明書では、塗装前に「プライマー」というコーティング剤を塗るように指示していますが、これは塗料の食い付きを良くするためです。
ただ今回の製作記では、私の独断で「プライマー」ではなく「サーフェイサー」を吹いています。今まで、この方法でやってきていますが、特に問題は発生していないので大丈夫だと思います。
7.リア部分をフレームに組む
ステップのパーツ類ですが、特に言うことはありません。シリンダー部分をメタリックグレイで塗り分けて、組み付けに備えます。
スイングアーム、リアサス、ステップのパーツを組んで行きます。もしかしたら、スイングアームが塗膜で入りづらくなっているかもしれません。その際は、勘合する面の部分の塗膜を削って対処してください。
エンジンからリアの部分を組んできました。色が付いたパーツを組んで行くと、本物のバイクを組んでいるようで徐々に気持ちが高まってきませんか?
というわけで今回はここまで!次回はフロントです。頑張っていきましょう!
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