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【初心者向け】ワンランク上の素組へ『ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム』を作る:やすり掛け編

『ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム』:やすり掛け編トップバナー

ガンプラをカッコよく作りたいと思ったことはありませんか?

もちろん、最近のキットは説明書通りに組み立てた状態の「素組み」という状態でも十分カッコいいのですが、やっぱりSNSなどで見るうまい人の作品のようにきれいでカッコいいガンプラを作ってみたいですよね。

そこで今回は、100均グッズを使って単なる素組を卒業!

素組は素組でもワンランク上のガンプラを作っていけたらと思います。初心者でも簡単挑戦できるテクニックなどをたくけするので、ぜひ最後まで読んでみてください!

ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム

ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム

今回使用していくキットは2021年5月29日にバンダイより発売された『ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム』になります。ENTRY GRADE は初めてガンプラに触れる人や久しぶりにガンプラを作る人に最適のキットとなっており、一番の魅力は40年の技術が可能にした「簡単組立×ハイクオリティ」

組立には一切道具が不要で、パーツはひとつひとつ手で取ることができるので誰でも簡単に組み立てることができます。また、パーツも細かく色分けがされていてシールや塗装も必要ありません。さらに、パーツが少ないにもかかわらず可動域がとても広いので、思いつく限りのポージングは基本的に何でもできるというクオリティの高さ。

これが1000円以下という安さで買えてしまうなんて、バンダイさんには頭が上がりません。

そんな「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム」を今回は100均グッズを使って素組の状態からワンランク上の仕上がりにしていきたいと思います。

それではさっそく作っていきましょう!!

パーツの切り出し

ランナー

まずはパーツの切り出しですね。ランナーは4枚構成でパーツは全部で74個となっています。

パーツ切り離し

最初に触れた通りこのキットは組み立てるのに道具は一切必要ありません。そのためランナーからパーツを切り離す際もニッパーを必要とすることはないんです。

しかし、ガンプラ=ニッパーを使うというイメージはどうしてもありますよね。逆にニッパーでパーツを切り離す行為が、ガンプラを作ってる感じがすると思う人も多いのではないでしょうか。

ENTRY GRADE は手でパーツを切り離せるというのが特徴ではありますが、やはりニッパーで切り離した方が綺麗に切り離せるのは事実。ただし、パーツとランナーの間がとても狭いので、厚みのあるニッパーを使うと逆にパーツを痛める恐れがあります。

そのため、ニッパーを使うのであれば、薄刃ニッパーを使うのをオススメします

ゲート跡

さっそくパーツを切り離してみましたが、パーツとランナーが繋がっていた部分(画面中央)に跡が残っているのが確認できるでしょうか。

こういった場面で使えるテクニックが完成度をワンランク上げるために必要不可欠となる「やすり掛け」というものになります!

さっそくやすり掛けについて詳しく見ていきましょう。

やすり掛け

やすり一覧

やすり掛けとは切り出したパーツの跡やパーツが成形された際に発生してしまう凹みなどを消すときに有効なテクニックとなっています。しかし、やすり掛けといっても何をそろえればいいのかわからない人がほとんどだと思います。

そこで、まずはやすり掛けに必要なものを紹介していきたいと思います。もちろん、冒頭でお話しした通り全て100均で購入することができるので誰でも簡単にそろえることができます!

【必要なもの】

紙やすり

紙やすり

やすり掛けには400番から1000番位くらいまでのやすりを使うのが一般的です。しかし、セリアのラインナップには残念ながら400番が無いので今回は320番のサンドペーパーで代用していきます。なお、400番より目の粗い320番はとても研磨力が強いので使う際は力を入れずに軽くやするようにしましょう。

その他には600番と1200番の入った耐水ペーパーを準備しておけば問題なくやすり掛けをすることができます。

また、クッションやすりやスポンジやすりがあれば紙やすりはいらないというモデラーの方もいるのですが、紙やすりはいろいろな大きさにカットすることでスポンジやすりが入らない細かい箇所もやすることができるので、個人的には是非持っておいていただきたい商品です。個人的には爪楊枝や割り箸、プラ板に張り付けるなど自分好みのやすりを作ることもできるので、やすりの中では一番使い勝手が良いと思っています。

スポンジやすり

スポンジやすり

スポンジやすりは柔軟性が高いので曲面が多いパーツの研磨に適しています。また、耐水性があるので水を付けてやすることで研磨力を上げて、表面をきれいに仕上げることができます。

しかし、柔軟性が高いゆえに平面な部分や角の部分をやすり掛けした際に、角が丸くなってしまう恐れがあるので使い方には注意が必要です。角が丸いとガンダムのメカメカしさがなくなり、のっぺりした印象でカッコよくないですからね。

クッションやすり

スティックやすり

こちらは万能品といったところです。プラ板が芯になっており、その上にクッションと紙やすりが張り付けられています。適度にしなることで湾曲したパーツはもちろん、中にプラ板が入っていることで平面的なパーツも綺麗にやすることができます。

写真には240番のクッションやすりが映っていますが、ガンプラを作るだけで言えば600番のみで問題ないので買わなくて大丈夫です。

道具の準備が出来たらさっそくやすり掛けをしていきましょう!

STEP1-1 ゲート処理

ゲート跡

まずは上記画像の白くなっているゲート跡を320番の紙やすりで面一まで削っていきましょう。この際、一定の方向に向かってやすり掛けすると綺麗な仕上がりになります。

ゲート処理1-1

たわしでこするように削るのではなく一定の方向に削ることで、均等にゲートなどを処理することができます。力の入れすぎはパーツを必要以上に削ってしまう恐れがあるので優しく行うのがとても重要です!

STEP1-2 段階的なやすり掛け

ゲート処理1-2

ゲートなどがほぼなくなったら、600番の紙やすりまたは600番と800番のスポンジやすりを使ってやすり掛けを続けます。番手を目の粗い順から細かい順に使うことで、表面を滑らかに仕上げることができます

STEP1-3 仕上げ

ゲート処理1-3

塗装をする場合はSTEP1-2までで問題ないのですが、今回は素組の状態で仕上げるため、1000番以上の紙やすりでさらに表面をきれいにしてきます。

ここでは1200番~1500番の紙やすりまたは1000番~2000番のスポンジやすりを使ってみましょう。これでパーツ表面が非常に滑らかになり、ゲートの跡は見えなくなります。

ゲート処理 比較

ここまでやすり掛けの手順を一通り紹介しましたがいかがでしたか?

一見地味で手間のかかる作業ですが、この作業はガンプラを作るにあたって一番重要な作業といっても過言ではありません。やすり掛けをどれだけ丁寧にするかで出来上がったときの完成度はもちろん、作ったガンプラへの愛情も変わってきます。

さて、ここからは応用と行きましょう。

応用-1 パーティングライン処理

パーティングラインはパーツを作る際に金型の合わせ目部分でどうしてもできてしまう出っ張りのことを指します。

いくつかパーティングラインを見てみましょう。

パーティングライン たくさん

どのパーツにもまっすぐ線のような出っ張りがあるのが確認できると思います。これを先ほどご紹介したやすり掛けの3STEPを使って消していく作業が「パーティングライン処理」になります。

パーティングライン

パーティングライン処理をしたものとそうでないものを比較してみるとこのような感じになります。
無駄な線が消えることで質感の向上やリアルで滑らかな外観に仕上げることができます。完成した際にも見栄えが良く、高級感を持たせることができるんですよね。

大変ではありますが、カッコいいガンプラを作るのには欠かせない作業です。

応用-1 ヒケ処理

ヒケ

ヒケとはパーツを作る際にプラスチックが冷えて収縮する際に生じる歪みのことで、面の広い大きなパーツによく見られます。ヒケを処理をしないと表面が不均一になり見栄えも良くありません。

また、塗装などをする場合は塗料がヒケに溜まってしまうなど仕上がりに大きく影響することが多いです。上記画像でも波打った線のようなものがあり、見栄えがいいとは言えませんよね。

ヒケ 確認の仕方

表面を軽くやすり掛けすると、凹んだ部分にはやすりが当たらないため、色が濃く見えます。この方法を使うことでヒケがあるかどうかを簡単に確認することができます。

なお、盾のような平面的なパーツのやすり掛けをする際には「クッションやすり」を使うのがベストです。機械的な角ばったパーツを紙やすりを使って指でやすった場合、角がどうしても丸くなってしまいます。

ヒケ処理

実際にやすり掛けをしてヒケが消えた状態が上記の画像になります。歪みや波打った線が消えて綺麗になっているのが分かると思います。やらなくても特に問題はないこの地味な作業をやることでシャープでカッコいいガンプラを作ることができます。

■まとめ


今回はバンダイの持つ最先端技術を詰め込んだ「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム」を使って、基本的なやすり掛けの方法や応用テクニックについてご紹介しましたがいかがでしたか?

ガンプラ製作におけるやすり掛けは、初心者でも簡単に実践できる基本的なテクニックです。しかし、それをやるかやらないかで仕上がりは格段に変わります。

次回は後ハメ加工のテクニックについてご紹介したいと思っているので、ぜひカートイワークスのX(旧Twitter)ホームページをチェックしてみてください!

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広報担当 モリモティーニ
カートイワークス広報担当のモリモティーニです。 機動戦士ガンダムSEEDと出会ってからガンプラやガンダムの世界へ… 休日はガンプラを探しに行くか積みプラを崩すかの二択と、脳みそがガンプラで形成されています。ちなみに好きな機体はガンダムキュリオスとイージスガンダムで、とにかく尖っている機体が大好きです!
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