今回はポルシェカレラRSRや2000GTなどのクラシックなカープラモ、大和や赤城といった戦艦プラモ、戦車、戦闘機、ラジヘリ、情景、昭和のロボット等...ありとあらゆるジャンルのプラモデルを大量にお譲りいただきました。誠にありがとうございます。
いずれのアイテムも非常に年代が古く、パッケージが変わっていたり、廃盤となっていたり、メーカーさんが既に廃業となっているものばかりです。
こちらの中から2点をピックアップしてご紹介したいと思います。
1/30スケール 61式戦車/静岡教材社(シズキョウ)
1966年頃に既に倒産している「静岡教材(シズキョウ)」の1/13スケール 陸上自衛隊中型戦車 61式戦車プラモです。
静岡教材は、静岡ホビーショーを開催する静岡模型教材協同組合の加盟で、初代ホビーショーといいますか前進となる企業向け開催の「第1回生産者見本市(1959年)」にも名を連ねていた昭和のプラモデルメーカーです。
1966年に倒産しているのですが、どうやら1967年以降にも何点か製品をだしていたようです。一時的に復活したのでしょうか。どこかのメーカーに金型を受け継いだとか、社名を変えて別業態で存続しているとか、その後の詳しい情報はわかりませんでした。。。謎多きメーカーです。
今回お譲りいただいたものは比較的新しめで、1965年に発表された新ロゴ版のパッケージです。倒産の前年にロゴ新調・・・なにがあったのでしょうか。謎が深まります。
内袋未開封の未使用品です。パーツ少ないですね。
付属の説明書です。時代を感じる古き良き、味のあるデザインです。パーツの少なさからも推測できるように組み立て・造りは比較的シンプルです。
「③接着剤はたくさんつけるとはみ出して見苦しいですからマッチ棒で少量つけて接着しよくかわいてから次の工作にかかりましょう」
見苦しいですから、がドストレート表現で好きです。
キャタピラのクローラーはゴム製です。ずっと箱にしまわれていたとはいえさすがに経年劣化は防げず、ほんのり溶けておりました。ほんのりなので手にくっつくほどではないですが、組み立てて飾るご予定の場合は新しくクローラーパーツをご購入いただいたほうがいいかもしれませんね。
豆球発見。どこが光るのでしょうか?
光るのは砲塔の先でした。細かなこだわり、素敵です・・・!電飾ってプラモの質がワンランク上に格上げされて好きなんです。
※絶縁には使用していけないと注意書きのセロテープは使用せず、絶縁できるビニルテープの使用をおすすめします。
1/30スケール グロッサー メルセデス・ベンツ.1935/フジミ模型株式会社
お馴染みフジミ模型の初期製品。プラモデル製造に参入した年1962年に発売されました。
こちらのグロッサー・メルセデスの正式名称は「770」。当時日本へ7台輸入され、そのうちの1台は皇室御料車となりました。説明には世界で唯一実用車として使われていたと記載されています。
メルセデスの最高級車両ですので世界的に生産数は少なく、殆どは王族や富豪達が所有していました。詳しい使用方法はわかりませんでしたが、おそらくパレードや観賞用かと思われます。
こちらも内袋未開封の未使用品です。
フジミの自動車栞、説明書、ご意見用はがきが封入されてます。
フジミの自動車栞は、同時期に発売したロールスロイス・ファントムVとこちらの2商品でしか私は見たことがありません。車両スペックや様々な情報が記載されております。当時の実物の金額は63,025円だったそうですよ、グロッサー。現在の貨幣価値に換算したら1億3000~6000万ほどです。高いのか安いのか感覚がよくわからなくなる金額です。
菊の御紋パーツもございます。花弁の数が16枚の菊花紋章、潰れも無くきれいな状態です。
こちらも、一部ですが手書きの味わい深い説明書です。
取り付けの説明が終わった時点の文章が「装飾がすっかり終りました」と記載されています。少し時代を感じる言い回しではありますが、「ふぅ、無事に終わった」という様子が見えるかのよう。実際に作りながら書いたのでしょうか。真相はわかりませんが、現代の説明書には無い古き良き部分を見ることができました。
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