ディンキーの働く車たちをまとめてお譲りいただきました。誠にありがとうございます
メカノ社のミニカーブランド『ディンキー』はイギリスとフランスの工場で生産されています。フランス工場でしか作られていない製品があったり、質が違ったりと、イギリスとフランスは分けられることが多く『イギリス・ディンキー』『フランス・ディンキー』とそれぞれ呼ばれています。
今回はお譲りいただいた中からフランスディンキーをご紹介します。
TRACTEUR UNIC ET SEMI-REMORQUE PORTE-VOITURES BOILOT(894)
フランス自動車メーカー"UNIC"のトラクター&トレーター(車両運搬車)BOILOTです。イヴェコのグループ企業となりUNICの名前は無くなってしまいましたが、現在もイヴェコ・フランスS.A.として続いています。
ユニックといえば古河ユニックさん。全然別会社ですが昔々はフランスUNICと提携していたらしいです。
初期は39Aの型番で製造されていましたが、いつしか894に変更となりました。39A時代のものはこの手にとって見たことはありませんが、聞くところに寄るとホイールが違ったりとちょっと異なる部分があるらしいです。
鼻先がシュッとした古き良きデザインのトラクターです。
横がスカスカです。自動車を載せたらしっかり留めるから大丈夫なのでしょうけど、上段とかほぼ裸一貫。ちょっと怖いですね。
段差に優しいステップ付き。ぱったんと折りたたむ物ではなく、引き出しタイプです。
TRACTEUR UNIC SAHARIEN(avecglaces)ET SEMI-REMORQUE PORTE-TUBES DE PIPE-LINE(893)
こちらもUNICのトラクターサハラ。ソリドからも軍用車Verのサハラが製品化されています。ソリドはフォルムがカクカク。顔も体も全然違っていて、ほんとに同じ車種?って思うんですけど、ランクル70と100のような感じなのでしょうね。
初期は39Bの型番で、はめ込みの窓はありませんでした。こちらもホイールや屋根の色が異なるなど初期と相違点があるようです。
結合部分はぐるんぐるん稼働します。サハラの砂漠の上ではその稼働力が必要だったのでしょうか。
CAMION MILITAIRE BERLIET TOUS TERRAINS(818)
UNICとフランスのトラック市場を争ったベルリエ(ベリエ)の軍用トラックです。「TOUS=すべて」「TERRAINS=地形」→全地形対応車って意味です。
ベルリエはルノーに吸収合併され、現在は存在しません。日本自動車博物館に一台だけ大正時代のベルリエ車がレストア展示されているので、機会があったら見てみてください。
初期は80Dの型番だったようです。
中は広々。愛らしい後ろ姿です。牽引フックは極簡単な作りなので、なんでも引っ掛けられちゃいますね。
なお本来はObusier de 155 ABS(819)という榴弾砲の製品を牽引させることを想定としています。ほとんど日本では出回らない貴重な製品で、当店に入荷したことは有りませんし、市場で見たこともほとんどありません。見かけたら絶対即買いします。
平らでお口の小さい、かわいいお顔です。若干変色してしまってフランス国旗の配色では無くなってしまってますね^^;
BERLIET GAZELLE LANCE MISSILE(816)
ミサイルと書かれていますが、積まれているのは戦場偵察ドローン NORD R20で弾頭は積まれていません。戦争が勃発していた時代ではありませんので輝かしい功績があるわけでもないのですが、強いて言えばR20はフランスで初めて作られたドローンだと言われています。
トラックはベルリエ社のGBC8KT 6x6 GAZELLE。キャプテン・アメリカの軍との対峙シーンにもちらっと登場しました。気になったキャプテン・アメリカ好きさんは探してみてください。
はまる場所はこんな感じで、子供向けの簡単な作りになっています。指で押すとミサイルがぴょんっと飛びます。飛距離はそんなにでませんし、年代物なので壊れたらと思うと怖くて力を入れることはできませんでした。
タイヤは目立った劣化もなく状態良好です。
箱にはDINKYには右側は車体のスペックですね。新しめのDINKYは説明書き等はほとんど無く、古い時代のモノはびっちりと記載されているイメージです。
CHAR AMX POSEUR DE PONT(883)
フランススのソミュール博物館にも展示されている、橋になる戦車(架橋戦車)AMX-13 PDPです。「ブリッジレイヤー」や「ブリッジインストーラー」とも呼ばれます。武器類は搭載されていません。
主力戦車が通ることを目的としているので、その主力戦車を改造して作られることが多いんです。AMX 13といえば、それはそれはたくさんの種類が生まれました。偵察車両から地雷設置、救急車など。戦車といえば一般的には大砲ドーンってイメージが強いと思いますが、シャーシを流用して補助的な役割の車両が作られることも大変多かったのです。
普段は折りたたんだ状態です。頭に乗せて川や悪路へとずいずい走っていたんですね。こちらの架橋戦車は後ろに橋が伸びるタイプなんですけど、戦車の頭が橋になるタイプの架橋戦車もあって「上通ってってー」と言わんばかりに踏み台になるものもあります。
橋パーツはこの棒に引っ掛けます。
以上、簡単ではありますが今回お譲りいただいたディンキーのご紹介でした。日本には無い車両、また架橋戦車とか初めて聞いたという方も少なくないようなマニアックな車両ばかりでした。
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