出張買取にて大量の戦車キットとトイをお譲りいただきました。ありがとうございます!パレット1杯分にもおよぶ物量に、やはり「戦いは数だよ」というセリフが頭をよぎります。
今回は第二次世界大戦でヨーロッパ各地を縦横無尽に駆け回った、ドイツの重戦車:ティーガーIのRCトイ2種をピックアップしてみましょう。グレーの塗装がTORRO社、 迷彩塗装がHENG LONG社製と、ともに海外製品となります。
1935年のヴェルサイユ条約破棄後に登場したIII号やIV号といったドイツ軍の中戦車は、50mmや75mm砲を搭載。機動性と装甲、火力のバランスがとれた設計でした。実際第二次世界大戦序盤のドイツ戦車は、スペック上の不利があっても機動力を生かした戦術と、部隊内・部隊間での連携、それらを可能とする兵士の熟練度によって連合国軍と互角以上に戦っています。
しかし、戦線の拡大によって参入したソ連のT34やアメリカのM4といった中戦車に対しては、火力不足が露呈しつつありました。ましてや重戦車に対しては歯が立たなくなっています。こうした情勢を跳ね返すべく開発されたのがVI型戦車、のちのティーガーです。主砲には高射砲としても評価の高かった88mm砲を採用しました。さらに各部装甲も強化したため、車体重量は55tにも及びました。当然機動力は落ちるわけですが、そのぶんを装甲と火力に振り分けたわけですね。
事実長射程の88mm主砲で遠くから効果的な打撃を与えることができ、同じ距離では連合国軍の主砲はなかなかティーガーの装甲を貫けませんでした。こうなるとティーガー側も機動力でかわす必要がなくなり、文字通り「無敵戦車」と化しました。
ティーガーIとIV号戦車のデザインは相似形のようによく似ていますが、IV号の重量は約25tとティーガーの半分にも及びません。『ガールズ&パンツァー』テレビシリーズの決勝戦では、黒森峰の西住まほがティーガーIに、大洗の西住みほがIV号戦車に搭乗し、両校フラッグ車による一騎討ちがクライマックスでしたね。火力と装甲に勝るティーガーか、機動力とバランスのIV号か、そんな視点で観てみるのもいいかもしれません。
今回お譲りいただいた2両のRCティーガーIは、スケールは共に1/16でフル装備のRC戦車の標準ともいえるサイズです。もちろん共にBB弾発射が可能ですが、TORRO版はオプションでBB弾発射による対戦と、赤外線照射による対戦が選択できたようです。このサイズの戦車トイではやはりBB弾による対戦のほうが迫力などもあるのですが、対戦スペースが十分に広くないと周囲への被害もバカになりません。そうした事情や手軽さを考えると赤外線も魅力でしょう。これを選択できるのはいいコンセプトですよね。
今回の戦車コレクションは、以前に同じグループ店の「古書店三月兎之杜」をご利用頂いたお客様から買取をさせていただきました。カートイワークスも含まれている三月うさぎの森グループでは、おもちゃや古い無線・オーディオ、自転車、レコード、ぬいぐるみ、PC、ゲームソフト、トイガン等々。様々なジャンルのコレクターズアイテムを買取させていただいております。カートイワークスでは取り扱っていないアイテムでも各グループ店の担当者がご対応させていただきますのでお気軽にご相談ください!
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