買取金額 | 計 161,000円 ※買取金額は中古相場や在庫の状況、お品物の状態等により変動いたします。 |
商品名 | 『ブレンパワード』『聖戦士ダンバイン』ほかキャラクター/メカニック多数 |
メーカー | バンダイ/コトブキヤ/海洋堂 |
カテゴリ | ガレージキット |
付属品 | 取扱説明書/外箱 |
先日お大量にお譲りいただきました、90年代から00年代にかけてのガレージキットのご紹介第2弾です。今回はメカニック中心にご紹介します。
海洋堂 ブレンパワード
1998年、WOWOW初のオリジナルアニメとして放送されたSF作品が『ブレンパワード』です。監督は『機動戦士Vガンダム』以来5年ぶりとなる冨野由悠季、ブレンパワードのデザインは『エルガイム』『ファイブスター物語』の永野護が担当しまています。いわゆる「エヴァショック」以降の冨野作品ということで注目されたのですが、有料放送内ということもあり、当時視聴にはハードルが高かった作品でした。
本アイテムは海洋堂でメカを作らせたらこの人! と言ってもいい谷明による原型。もともとアマチュアディーラーとしてモーターヘッドを多数発表していたところを、永野護の紹介で海洋堂に入社したという経緯があります。半年間にわたる造形期間の中では、原型を完成させては永野護自身のチェックを受けてすべて作り直しという壮絶な苦労があったようです。
しかしそれも永野護、谷明両者の信頼関係があってこそといえるものだったのでしょう。その甲斐もあってこのブレンパワードの造形は、テレビアニメ版以上に永野護本人の意向が反映された傑作といわれています。谷明自身もその後海洋堂でモーターヘッドの原型を担当しますが、海洋堂と永野護の関係悪化により以後はWTMやアッセンブルボーグ、マシーネンクリーガーなど、別のメカニック造形に邁進します。
2022年には海洋堂を退社し「ジョーカーへ帰還」。アワートレジャーより発売のゴティックメードのガレージキット「ツァラトウストラ・アプターブリンガー」の原型を製作しています。鬼に金棒ゴティックメードに谷明。今後のゴティックメード・モーターヘッドの立体展開が楽しみですね。
B-CLUB 1/220 ノイエ・ジール
1991年よりOVA展開がスタートした、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する大型モビル・アーマーです。B-CLUBのレジンキャストキットは、当時なかなか立体化されないMS、MAがセレクトされています。そのいくつかは2000年代のガンプラブームの中でキット化されましたが、このノイエ・ジールは設定全高(頭頂高)76.6mということもあり、1/550止まりですね。
しかしB-CLUBではそのほぼ倍の1/220でガレージキット化! 完成時の全高は約35cmにもなるとか……お値段も3万8000円と高額なものでした。実はB-CLUBでは同じく1/220にてデンドロビウムもキット化しており、本アイテムは両者を対峙させるためのものでした。
デンドロビウム(ステイメン&オーキス)も1/144での商品化は無理と言われて長かったですけど、まさかHGUCでリリースされ、再販もかかるとは……。それでもノイエ・ジールはなかなか1/144化されないことでも、この1/220版が当時としてもとんでもない製品であったことが窺えるかと思います。
ラーク/WAVE 1/35 ソフビキット 聖戦士ダンバイン:ズワース(ズワァース)/ダンバイン
1980年代後半、現ウェーブがリリースしたソフビ製ガレージキットです。ズワースがシリーズNo.2、ダンバインがNo.6。シリーズの展開途中(87年)で「HobbyShop LRAK」から「株式会社ウェーブ」となりました。
1983年から1984年にかけての放送当時、ダンバインのキットはバンダイからリリースされました。しかし曲線主体のオーラバトラーのかっこよさは、当時の立体では再現は難しかったようです。番組後半に登場したズワースは小サイズの1/144のみで、1/48は発売されませんでした。しかし本作の人気は番組終了後も根強く続き、雑誌「B-CLUB」では出渕裕によるアレンジ版オーラバトラーを掲載した『オーラファンタズム』が連載され、87年に単行本化。さらに同連載登場のオーラバトラーが登場するOVA『New Story of Aura Battler DUNBINE』も88年からリリースを開始します。
いわばこの時期、本放送時の消化不良な展開から、ベストプロポーションと呼べるオーラバトラーの登場が切望されていたといえるでしょう。その回答の一つが『オーラファンタズム』であり、ガレージキットからの回答がウェーブのソフビキットシリーズといえるかもしれません。
海洋堂 オーラバトラー ズワウス
先述のOVA『New Story of Aura Battler DUNBINE』に登場する、敵役オーラバトラーのレジンキャストキットです。もはや怪獣と言ってもよいそのシルエットは、こぎれいな聖騎士然としたサーバインとは対照的でした。
サーバイン、ズワウスともに当時から人気が高かったのですが、OVA登場の機体ということもあり、なかなかマスプロ立体化は難しかったですね。そのため海洋堂以外にもコトブキヤほか、複数のメーカーからガレージキットがリリースされています。
B-CLUBその他:ナイチンゲール/バウンド・ドッグ
ナイチンゲールは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の初期稿を小説化した『ベルトーチカ・チルドレン』に登場するMS。劇場アニメ版におけるサザビーに該当しますが、ご覧の通りボリュームアップしたデザインとなっています。
バウンド・ドッグは『機動戦士Zガンダム』に登場する、ティターンズの可変MSです。第1話からカミーユと因縁があったジェリド・メサの乗機でもあります。番組後半に登場したのとMS形態では30m近くにもなるサイズのため、放映当時はキット化されませんでした。本キットはガンプラの標準サイズでの1/144での立体化に加え、差し替えながらもモビル・スーツからモビル・アーマーへの変形を可能としています。
コトブキヤ 邪神兵/テムジン(オラトリオ・タングラム)/ヒュッケバイン
邪神兵は1986年にリリースされたOVA『機甲界ガリアン 鉄の紋章』に登場。1988年リリースのアーケードゲーム『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』に登場するテムジンや、同じく1995年発売の家庭用ゲーム『第4次スーパーロボット大戦』が初登場のヒュッケバインなど、発表媒体が特殊な作品のメカの多くがガレージキットとして登場するようになります。しかし2000年代に入ってからは、そうしたマイナー媒体のロボットすらマスプロアイテムとしてリリースされるようになっていきました。
ボークス モーターヘッド各種
現在もなお様々なモーターヘッド/ゴティックメードアイテムをリリースするボークスのモーターヘッドシリーズも、今回多数お譲りいただきました。ボークス製MHキットについての詳細は別記事もご覧ください。今回はネプチューンやファントム、GGIナイトオブオールドなど、近年になってリリースされたものも多くお譲りいただきました。ありがとうございます。
2000年代に入るとマイナー媒体のメカや、出演回数の少ない脇役メカ、バージョンまで商品化されるようになり、ガレージキットの出番は少なくなってきたように思えます。80~90年代頃のガレージキットは、そのキャラクターやメカニックに対する飢餓感のようなものも含めて楽しむべきアイテムかもしれません。
カートイワークスではキャラクター系ガレージキットの買取をお待ちしております。完成品や組み立て途中も大歓迎、商品多数の場合は出張買取も承ります。
対応時間:10時~20時