カーモデルを収集されているお客様から、1/12~1/24、完成品、レジンキット、パーツキットなど、多種多様なカーモデルをお譲りいただきました! メーカーも「モデラーズ」「MINI Exotics」「LE MANS miniatures」「モデルファクトリーヒロ」「Q-MODEL」などなど多数!
↓↓今回の買取合計金額はこちらになります。
買取金額 | 合計 23,000円 ※買取金額は中古相場や在庫の状況、お品物の状態等により変動いたします。 |
商品名 | MFH、zaco製作所 日産R380ほかカーモデルキット多数 |
メーカー | MFH/zaco製作所 |
シリーズ | |
カテゴリ | ミニカー |
付属品 | 外箱 |
今回はその中からZACOモデルのプリンスR380をご紹介します。
題材となったプリンスR380は、プリンス自動車工業(後に日産自動車と合併)による日本発のプロトタイプレーシングカーです。車名はプリンス自動車工業の38番目のプロジェクトを意味しています。
レース用に改良したR380A-Iを1966年5月の第3回日本グランプリに4台投入。ゼッケン11の砂子義一が優勝、さらに大石秀夫が2位、横山達が4位 と、マシントラブルでリタイアとなった生沢徹を除いた3台が上位入賞するなど好成績をおさめました。
この年の8月にプリンスは日産と合併したため、最初にして最後の栄光のプリンスともいえる66年日本GPのR380となります。その名車を岸田慎一氏が主宰するZACO MODELSがレジン製キットとしてリリースしたのが本作です。
レジンキットは、金型から生産されるインジェクションキットとは異なります。原型となるパーツを1点ずつ複製していくため、量産には非常に手間がかかります。レジンによる複製は1点1点複製する手間がかかり、さらに複製用のひな型は数個~数十個程度で劣化してしまうため、生産数はよくて数百程度でしょう。
しかしレジンキャストによる複製は大規模な工場は必要なく、その気になればパソコンデスク程度のちょっとしたスペースがあれば実行可能です。いわゆるガレージキットといわれるものも、多くがレジンで製作されています。
そのため少数の人のニーズに応えるような車種やパーツなどはレジンキットに向いています。上の写真のように細かいバリも発生しやすくなるのですが、購入するユーザー側もそのへんは承知の上で、欲しい車種を追い求めているわけです。
一方、インジェクションキットは、金型を製作して大量に生産することが可能です。我々が模型店で手にする一般的なプラスチックキットはほぼインジェクションと言っていいでしょう。インジェクションは一度金型を製作してしまえば安価なプラスチック原料を使って同一製品を大量に製造することが可能です。
ですが金型の作成には、一つのキットで数百万~数千万の初期投資が必要となります。近年は海外で金型を作成することでだいぶ安くなっているようですが、それでも小規模メーカーがおいそれと製作できるものではありません。
レジンは量産工程が簡易なため、原型が完成すれば即座に量産に向かえるのは強みかもしれませんね。インジェクションでは金型作成と調整に別途時間がかかります。少数生産で小回りのきくレジンと大量生産に向いたインジェクション、それぞれのメリットを生かしていくのが理想でしょう。
レジンの話ついでにもう一つ。レジンキットを組み立てる際には、複製時にシリコン型から外れやすくする離型剤が表面にうっすら残っていることが多いです。ですので購入後は中性洗剤や専用の洗浄剤で良く落としましょう。かなり念入りにやらないと、せっかくキレイに塗料を吹いてもポロっとはがれることも……。
こちらはモデルファクトリーヒロ製のレジンキット。一部にメタルパーツを採用し、1999年のル・マンで日本人トリオによって2位入賞したTOYOTA TS020を再現できます。やはりメタルパーツやデカール、金属エッチングとなると、ちょっとした工場の規模が必要になります。
とはいえ錫や鉛程度であればなんとか自作できないこともないようです。個人的にキャスト複製はやったことあるのですが、錫は未経験です。ただし、80年代にそんなことをやっていた人も多かったですし、かつてのメタルフィギュアはそうしてガレージキット規模で量産されたものだったりします。
カートイワークスではレジン製のキットやパーツキットも買取いたします!未組立キットはもちろんのこと、組立済や塗装済も査定いたします。コレクションの整理をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。
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