日東は『サーキットの狼』のスーパーカープラモデルで一時代を築いたメーカーです。その日東が1970年代末にリリースした1/12 ランチアストラトス HF サファリラリー仕様をお譲りいただきました。ビッグスケールならではの存在感やディテールを堪能できるキットですね。カートイワークスをご利用いただきありがとうございます。
| 買取金額 | 9,000円 ※買取金額は中古相場や在庫の状況、お品物の状態等により変動いたします。 |
| 商品名 | 1/12 ランチア ストラトス HF サファリラリー仕様 |
| メーカー | 日東 |
| シリーズ | - |
| カテゴリ | 自動車プラモデル |
| 付属品 | 外箱、取扱説明書、デカール |
戦艦にせよ、バイクにせよ、車にせよ、スケールの大きいプラモデルは贅沢品で、模型店の棚の上にあったものです。そう簡単に手を出せないところに鎮座している憧れの存在ですね。
1970年代後半のスーパーカーブームを代表する人気車といえば、ランボルギーニ カウンタック、ポルシェ 911、フェラーリ 512BB、ロータス ヨーロッパ……そして、ランチア ストラトス（以下、ストラトス）でしょう。
『サーキットの狼』のプラモデルシリーズで支持を得た日東が持てる技術を尽くしたこの1/12 ストラトスはまさに高嶺の花のようなもの。今でも色あせない思い出として記憶されている方も多いのではないでしょうか。
箱の中心部にシャーシがきっちりと収められています。仕切りがただのボール紙ではなく、カラー印刷でデザインされたものになっているのは高級感がありますね。商品を手にしたときの感動が、箱を開けることでさらに高まる仕掛けといった具合でしょうか。プラモデルは組み立てるものですが、この未組み立ての状態でもサマになります。
シャーシはフロント・センター・リアの3分割構成。センターとリアの間にランナーがあるのでわりと普通の長さに感じますが、実際にはかなり短くなります。ラリーに勝つことを狙ったストラトスはコーナーリング性能を高めるためにこのような設計になりました。ホイールベースが軽自動車よりも短いといえば、どれほど攻めているかがわかります。
ゴム製のタイヤはスペアも含めた5本セット。日東が手がけたこのストラトスの金型は現在、童友社が所有しており、復刻販売もしているのですが、なぜかスペアタイヤは付属していません（パッケージイラストには描かれているんですが…）。ルーフに乗ったスペアタイヤはサファリ仕様では重要なポイントなので、あらかじめキットに入っているほうがありがたいですね。
2021年に活動を停止したアリタリア航空がスポンサーについていたときのデザインなので、アリタリアカラーと呼ばれているカラーリングのデカール。イタリアの国旗を象徴する「赤・白・緑」の3色で仕上げているのは航空機と同様で、颯爽とした印象をあたえてくれます。アリタリア航空がスポンサーをしていたのは1975年から1978年とわずか4年間だけなのですが、アリタリアカラーをまとったランチア ストラトスがめざましい活躍をしたこともあって、今でも非常に高い人気を誇っています。直線をいかしたデザインもストラトスの先鋭的なボディにマッチしていますよね（もちろん、アリタリアカラーのフィアット 131やランチア デルタもすばらしいですが…）。
組立説明書は2色カラー印刷の中綴じ冊子です。こうしたところもスタンダードな1/24モデルよりリッチな仕様です。カラーリングやデカール配置のガイドも別紙になっていて、取り回しがよいです。
説明書の1ページを丸ごと使った解説は、ボックスのサイドに書かれたものよりもストラトスの経歴や魅力を詳細につづっています。内容はアリタリアカラーのストラトスが現役だったころのものなので今見るとちょっと物足りない部分はありますが、逆に短い活動期間にも関わらず、どれほど輝いていた車なのかが感じられます。
説明書の部品図にはランナーとパーツ番号だけでなく、実車での部品名も合わせて記載されています。創業時は学校用の教材メーカーだった日東らしい細かな配慮です。プラモデルを組み立てながらメカニック気分が味わえます。
ストラトスは特徴の多い車ですが、その中でも一番モデラーを泣かせるポイントはボンネットでしょう。ここのスリットは1/12スケールという大きさのおかげで、かなりキレイに抜けています。
ライトやホイール、エンジンなど、各パーツごとに成形色が使いわけられています（シートやベルトはゴム成形になっており、素材感も考えられています）。モデラーにとっては塗装しやすくありがたい設計ですが、メーカーにとっては金型がそれだけ多くなる（＝コストがかかる）という贅沢な仕様です。
説明書とランナーを見比べて、組み立てをシミュレーションするだけでもかなり楽しめますね（ひょっとしたら、そういう理由でこのストラトスは組まずに保管されていたのかもしれません）。
カートイワークスでは、あらゆる年代のカーモデルをはじめ、プラモデル全般の買取を強化しています。未組み立て品だけでなく、組み立て途中のものや欠品のあるものでも買取いたします。
塗装用品やエッチングパーツ、デカール等のプラモデル関連用品も歓迎しております。
どのようなお品物でも当店のプラモデル専門スタッフが丁寧に査定いたします。
大切なコレクションのご整理・ご処分をお考えのときにはどうぞカートイワークスへご連絡ください。
▶プラモデル買取価格表はこちら
▶自動車プラモデルの買取価格表はこちら
対応時間：10時～20時
